鉛蓄電池専用添加剤 LASLON(ラスロン)

作業の際に注意すべき事項(バッテリーの吹きこぼれ・爆発など)

作業の際に注意すべき事項
(バッテリーの吹きこぼれ・爆発など)

1.電解液の吹きこぼれについて

ラスロンGの最大の欠点は、高分子ポリマーを基材に使用していますので粘性があります。

極端に古いバッテリーは充電時の泡立ちが多く、吹きこぼれることがまれにあります。

これらの見分け方は、「通常より充電時に泡立ちが多い」「発熱が他の物より多くなっている」「水の消費が多くなっている」などの症状でわかります。

既に添加してしまっている場合は、充電電流を低下させてください。

回復反応が進むと泡立ちは少なくなり、そのうち泡は発生しなくなります。

通常は数時間程度です。廃棄寸前のものでよく見かけます。

「相当痛んでいそうだな」とわかる場合は、規定量の半量を注入し、半年位してから残りの半量を注入する方法を採ってください。

それでも多少は吹きこぼれることがあります。

できれば入れても吹きこぼれが生じない、もっと早い時期から添加を始めるべきです。

ただし、NEWラスロンGは予め濃度調整してありますからほとんど心配ありません。

主に寿命末期、あるいは廃棄寸前のものにこのような現象が見られます。

通常は充電数時間で収まります。

次回からは吹きこぼれはありません。

原因は、極板に含まれる金属アンチモンの溶出と考えられています。

これもラスロンで処理ができますから安心して下さい。

但し吹きこぼれた物は硫酸ですから、後でよく水洗いをして下さい。

吹きこぼれた硫酸量は微量ですから、硫酸の追加は必要ありません。

2.バッテリーは爆発することがあります

バッテリーは爆発することがあります。

長年自動車の修理をしている人などは、何度か経験していると思います。

何もしないのに爆発したと思っていることが多いようですが、当然何らかの原因が必ずあります。

バッテリーの規定水位を守りましょう。

「ラスロンG」の添加、未添加に関係なく、下限水位以下の場合、静電気などの影響により破裂することが知られています。

なにしろ水素ガスですから危険です。

バッテリーの注入口付近には火気厳禁と表示されているはずですが、それはこのような理由によるものです。

ラスロンGを添加すると回復反応が進むまで充電時の発熱が通常より多少多くなります。

これは「ラスロンG」が反応することによる化学反応熱のためです。

水の蒸発が添加前より多少多くなります。

もちろん劣化が激しいバッテリーほど発熱も激しいので、比較的新しいものではこのようなことは見受けられません。

特に夏場は水の補給をこまめに行ってください。

私たちの営業先でも、水の補給を軽視するユーザーが多いのには驚きます。

一流企業が所有管理している作業車両であっても、メンテナンスが行き届いていないバッテリーが山ほどあります。

補給水の注水は基本の中の基本といえる最も重要な日常メンテナンスです。

水量が規定レベルより下がりますと、セル内の空間が大きくなり水素ガスが多く溜まります。

極板が空中に露出するまで液が減っている状態は特に危険です。

静電気の影響などにより引火爆発の可能性が大きくなります。

水位の確認は特にこまめに行って下さい。

電池フォークリフトの場合、ラスロンGを添加後最大1ヶ月程度は注意が必要です。

この期間を過ぎれば添加前より水の消費はずっと少なくなります。原因は鉛の硫酸液中における保護金属、アンチモンの溶出だと言われています。

(アンチモンは金属です。バッテリー性能の邪魔になりますが、これを混ぜておかないと極板寿命が短いのです。)

比較的新しいものではこのような心配はありません。

「ラスロンG」による処理をすることにより、劣化していたものは発熱も添加前に比べて少なくなり水の消費を抑えます。

新品とほぼ同じ程度になります。

極板がひどく劣化して故障してしまう前の段階で、なるべく早い時期からのラスロンG添加が行われていれば、これらの劣化リスクを抑えられます。

「壊れたら買い換えればいい」という考え方ではなく、「今あるものをより長く使おう」という考え方にご理解をいただきたいものです。

ラスロンGは寿命を長くするだけではありません。

新品同様の性能を維持しつつ利用することで作業効率の復帰が大きなメリットです。